
「くだらないの中に」いた弟が「夢の外へ」出ていった
yellow voyageは星野源さんの全国各地のライブツアーの名前です。
僕には弟が2人います。
兵庫県出身なのですが、大学入学と同時に東京へと出てきて、その後父が単身赴任となって東京に来る事が決まったので、今は一緒に住んでいます。
一番下の弟について。少年とは弟のことです。
どういうきっかけなのかはわからないのですが、一番下の弟は中学生の時から不登校気味になってしまいました。学校が大好きだった僕からすれば、なぜ学校に行きたくないのかを理解する事がまったくできなかった。
その時期、親ともたくさん言い合いをしたし、弟ともよく喧嘩していた。
中学を卒業して、大阪の方の高校にも行ったのだけれどもまたすぐに辞めてしまった。
そこから、何を思ったのかわからないけれど僕とお父さんと住んでいる東京に来た。
通信制の高校に通うと決めたようで、出てきた。
だけれども、通信制の高校だから「学校に行く」ということはほとんどなくて家にいることがほとんだ。
弟は楽しく家でゲームしたり、僕と父に料理を作ってくれたりしている。
弟の作ってくれるハンバーグはとてもおいしい。日に日に料理がうまくなっているなあと感じている。
でも、僕とお父さんの願いは「もっと外に出ていろんな人に触れ合ってほしい」この1点に限ると思う。
良い大学なんか行かなくても良い、だけれども社会はたくさんの人でできているものだから、人を知って仲良くするってことはとても大切。
学校って人付き合いを学ぶ場所だと思っている。
それができていない弟が僕は心配でならない。
そんな弟が去年の8月くらいから、家でずーっと星野源を流しだした。
SUNとういう曲だ。聞いているこっちもとても元気になる。
「それって誰の曲?」って気になったので僕が聞いた。
それから僕は、弟と共に星野源にはまっていった。
二人で荻窪のカラオケに行って、精密採点で、星野源の歌をどっちが点数高く歌えるかとか勝負していた。
それくらい好きだった。
弟は、星野源のアルバムを買ってライブに申し込んでいた。
弟が自ら、外に出て行くってことなんてほとんどしたことないのに、星野源はすごいなあと思った。
お金を払ってまで、会いにいきたい聞きにいきたいと思わせるその力がすごい。
そのライブが昨日だった。
埼玉スーパーアリーナでの初日。
星野源のライブももちろん素晴らしく楽しかったけれど、それよりも弟が星野源を見ながら楽しそうに歌っているその姿に自分自身はとても感動した。
そして、弾きかたりでの「くだらないの中に」を聞いて自然と僕は涙が出てきた。
当たり前のこととか、本当に小さい事の中に大切な何かがあるんだよなあと。
昨日のライブが弟の人生においての新たな旅の始まりであれば嬉しいと思う。
多くの人と笑うように生きていってほしいなあ。
そしてこの文章を読んでくれた人には、
不登校だったり、会社を休み続けていたり、悩んでいる人に対して
まずはその人の存在を認めてあげて、話を聞いて上げる姿勢の人が
増えればいいなあと思ってます。
くだらないの中に
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