第二種金融商品取引業の取得からみえる未来

暗号通貨・金融業界に携わっている身からすると、とても興味深くかつ世の中の人が理解すべきニュースが飛び込んできた。それは、クラウドファンディング事業をメインに家入さんが牽引するCAMPFIREが第二種金融商品取引業の免許を取得。
さらに、新たに、融資型クラウドファンディング「CAMPFIRE Owners」2019年春開始するとのことだ。そのスキームが非常に面白いと思った。
この記事では論点を3つに絞って、書いていきたい。

  1. 第二種金融商品取引業とは何か?
  2. CAMPFIREは何ができるようになったのか?
  3. 未来の資金調達のあり方。

 

1 第二種金融商品取引業とは何か?

簡潔に説明すると、金融商品を取り扱うことができるようになります。もちろんですが、大手の証券会社や銀行は登録しています。登録までの手順は大まかに以下のような形です。

登録するための必須事項は2つ。

①資本金1,000万円以上
②金融関連の知識・経験がある役員が2名以上

なぜ登録を厳しくしているのか?

一言で言うと、投資家を保護しなければならないからです。金融商品や投資対象となるものは、基本的に投資家の人たちが有利にならなければならない。
少し暗号通貨の状況を用いて話すと、ICOは簡単に投資をできすぎました。投資家保護の観点は完全に抜け落ちていたといっても過言ではない。だから今、規制の流れが強い。
これは仕方がないことだと思っています。この状況を踏まえながら、インターネット企業であるCAMPFIREが第二種金融商品取引業者を取得した意味を考えよう。

CAMPFIREは何ができるようになるのか?

CAMPFIREはこれまで、国内最大級の購入型クラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE」を運営して、19,000件以上のプロジェクトを掲載し、支援者数は延べ102万人以上、流通金額は101億円となっています。これだけではなく、ファンクラブなども存在。

僕がCAMPFIRE Ownersが面白いと感じた理由は、現状の金融機関の信託銀行のような役割をするところだと考えている。これは、第二種の免許を取得したことで、実現できた。

従来であれば、プロジェクト単位で継続的に収入を得る、投資してもらえるスキームはなかった。さらに、投資家もクラウドファウンディングのリターンに満足いかないケースもあっただろう。そのような課題を解決できる意味でもかなり面白い動きだ。

10種類以上の投資ジャンル地域活性化、社会課題解決、カルチャーなどの10種類以上のテーマのファンドを用意しているので、個人が映画に融資できたり、NPO、地域のイケてる企業に融資できる可能性が大いにある。特に、エンタメ領域に関しては現状閉塞的な資金調しか行われていない。にも関わらず、エンタメコンテンツを楽しみたいという人はたくさんいる。もっともっと上手なお金の集め方があるはずだ。それが今回、実現できる気がする。

さらに僕の仮説では、コミュニティ単位の金融商品ができたりするのではないか?と思う。証券会社でS&P500など本当に数多の金融商品を購入することができる。そして、次はコミュニティ単位で作れてしまうのではないかという事だ。

具体的に僕の関わりのある人たちのコミュニティで例を挙げると、「Wasei Salon、畳み人サロン、朝渋、箕輪編集室」の4つをまとめた金融商品とか面白いのじゃないか?と思う。そうなると、コミュニティに対しての見方も変わる。

未来の資金調達のあり方

実際に暗号通貨業界では、新しい資金調達の形を実現するためのプロジェクトがたくさん出てきている。その中心はDeFi – Decentralized Finance(ディフィ)と呼ばれるものたちだ。その1つであるDharmaについては昨日、あたらしい経済ニュースでも説明した。

債権発行プロトコルDharmaが約7億7000万円の資金調達

今は資金調達の在り方が「株式、融資、債権、クラウドファウンディング」などが中心だ。その仕組みは非常に複雑で透明性に欠ける部分があったりする。さらに、日本の企業が海外の人たちから資金を調達するのも一部の限られた人しか無理だ。それは逆も然り。

しかし、暗号通貨・ブロックチェーン技術を活用したDeFiが台頭してくる事で、良いプロジェクトがより透明性を持った形でグローバルに資金調達できるようになるだろう。

一つ一つの承諾を得ることが、とても大変な金融業界に置いて、承諾をロジカルに済ませる、プログラムに任せるスマートコントラクトの技術は本当に計り知れないと思っています。

さらに未来はお金だけが資産ではなく、土地、ゲームキャラクター、アート作品、古着、有名人の所有物、もう他数多なんでも資産になる時代がきます。それはテクノロジーがそうさせてくれるのです。
だから、何を融資するのか?何を資金調達するのか?そんなことを考えたら面白いのじゃないかな?

株式会社ではない、コミュニティが資金を真っ当に調達できて、しっかりと利害関係者も生まれる。そんな時代はとても良い時代だなあと思います。さすが、CAMPFIRE。金融の論点で記事を書くのが初めてなのですが、何か間違いなどの指摘があれば教えてください。

出典一覧
https://owners.camp-fire.jp/?fbclid=IwAR0KXaiuCu6rbqWntGb26hjcyxZJPzXY_oaEChtGIGY_rNgWaUKcEnShI_A
http://kantou.mof.go.jp/kinyuu/kinshotorihou/mokuji_nisyu.htm