本日は、武蔵野館で上映中のポルノ映画”ジムノペディーに乱れる”の話。
ポルノ映画を大きなスクリーンで共有するという体験は感動した。様々な年代の人がいたなあ。それにしても、何回勃たせてくれるんだ、ジムノペディーに乱れるよ。 #ジムノペディーに乱れる pic.twitter.com/NODDCrM1GV
— たっけ(竹田匡宏) (@takeee814) December 3, 2016
*6以降はネタバレを含んでおりますので、注意して読んでください。
- 1.日活ロマンポルノが有名監督とコラボレーション
- 2.ジムノペディーに乱れるの基本情報
- 3.主要人物とキャスト
- 4.ジムノペディーの5秒あらすじ
- 5.ジムノペディーの見どころ
- 6.ジムノペディーの感想
- 7.ジムノペディーをもっと楽しむために必要なモノ/記事
この記事の目次
1.日活ロマンポルノが有名監督とコラボレーション

日活ロマンポルノが45周年を記念して、有名監督とコラボしているプロジェクト。
ロマンポルノ・リブート・プロジェクトが開催中だ。
以下の条件で各監督が制作を行うプロジェクトである。
・上映時間80分前後
・10分に1回の濡れ場を入れる
・製作費は全作品一律、撮影期間は1週間、
・完全オリジナル作品といった統一ルール
予告動画

2.ジムノペディーに乱れるの基本情報

予告動画を見ただけある程度の内容は理解できよう。全てを失った男が本当の愛とは何かをぶつかりながら理解していくストーリとなっている。
3.主要人物とキャスト
監督 | 行定勲 | |
脚本 | 行定勲 | |
堀泉杏 | ||
メインキャスト | 板尾創路 | 古谷慎二 |
芦那すみれ | 山口結花 | |
岡村いずみ | 安里 | |
田山由起 | ||
田嶋真弓 |
4.ジムノペディーの5秒あらすじ

映画監督である板尾創路(古谷慎二)が名声も妻も失い、本当に自分が求めているものは何なのかを、様々な女性との濡れ場を通して表現している。本物の愛は、女性との関係を生み出し続けることで見つけられるものなのか?そんな投げかけをこの映画には感じました。
ジムノペディーに乱れるは、不器用なおっさんの愛について表現されている作品。それぞれの女性の体の交え方、発する言葉、バックグラウンドがこと細やかに表現されていて感動した。間にコメディーチックな部分も入って笑わされた。最後、板尾さんが全力で駆け抜けるシーンに全てが語られている。
— たっけ(竹田匡宏) (@takeee814) 2016年12月3日
5.ジムノペディーの見どころ
1,官能的な濡れ場の数々
ここまで激しく官能的な濡れ場をみせられたのは、はじめてだった。それはエロいという言葉で表現するのは申し訳なくて、実に美しい。人間の深層心理を語る上で、性の要素は切っても切り離せないものである。
2,板尾創路の演技力の高さ
この演技力の高さはお笑い芸人ではないです。ホンコンや木村祐一のコンビとしての姿とはまるで違う。色気むんむんの雰囲気を、目の動き一つで醸し出す演技力の高さと堂々とした佇まいには驚きました。男からみても、本当にかっこいい人だなと思いました。
3.芦那すみれ(山口結花)のセクシーさ
彼女の繊細な体つきと甘え上手で巧みな言葉と顔つきにお客さんはイチコロだったはずだ。僕もこの映画をみながら、何度彼女と関係を持てたらと妄想させられたことか。本当に苦しかった。笑 板尾創路を恨み続けながら見ていた。
演技力の高さと見た目の美しさを踏まえ、今後間違いなくブレークする女優さんなんだろうと感じました。
6.ジムノペディーの感想
1.板尾創路が最後に走る意味
映画の最後のシーンは、板尾創路が意識が戻らず入院中の妻の病院へと駆け付けるシーン。このシーンが映画の全てだと思います。
それは、板尾創路が妻が大好きだったピアノをずっと封印していたことから始まる。
映画の冒頭はピアノが埃まみれで使われていないシーンから始まる。そこから彼は妻がいなくなってしまい、名声もなくなってしまい、本当の愛を探るべく様々な女性と体の関係を持ち続ける。そして、最後のシーンで芦那すみれが板尾の家に出向きピアノを弾く。そこで、芹那が妻の霊が家に帰っていることに気づく。それを知り、板尾は全力疾走で病院へと駆け付けて終わる。
僕自身が何を言いたいかというと、妻は板尾に次の女性が見つかることを願っていたのだと仮定している。そして、芹那がピアノを弾いたことで次の女性は彼女だと確信して息をひきとる決意をした。板尾はその思いに気づき、本当の愛は妻である彼女に注ぐべきなんだと後悔の元走り出したということを意味する。それも、びっこをひいた足で。
非常に虚しくも美しいシーンで終わった。
2.終始美しいエロさをスクリーンで共有
エロは、自分の中だけで共有する方が楽しいと思っていた。それはパソコンやスマホ、本、雑誌などを通してだ。しかし、映画館のスクリーンで多くの人と同じ画面を見ながら楽しむ体験も新しくて美しいなと思った。
3.インターネット世代だからこそ映画館へ
2でも述べたが、90年代以降の僕たちはインターネットが当たり前の時代に生きている。だからこそ、同じ時間に一つのクリエイターの作品をそれもポルノ映画をみるという体験をすることは非常に面白い体験だと思う。
7.ジムノペディーをもっと楽しむために必要なモノ/記事
ロマンポルノを見る上で読んでいたらいいだろうなと思います。
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