
どうも、たっけ(@takeee814)です。
発売前からとてもネット上で話題になっていました。
そりゃあ、タイトルが”夫のちんぽが入らない”ですもの。
SNS映えはしますよね。感想を書いていきます。
感想.夫のちんぽが入らない
普通の人の反応としては、「なにそれ?エロい本?卑猥な本!」という
反応をすると思います。
じっくり本を読ませてもらった僕からすると、この本は、そういった当たり前の反応をした人にぜひとも読んでもらいたいと思います。
というのも、この本は作者”こだまさん”の田舎からとかへ移り住み、初めて彼氏ができる、セックス、先生になる、自分のクラスが学級崩壊、もう働きたくない、夫がパニック障害、妊活、自らの精神疾患、不倫、好きじゃない人とセックスをする、風俗問題、母親との関係性、世間から見て子供がいない夫婦とは?
など多くの人がどれか一つ、絶対に直面するであろう問題を描いています。
このような様々な環境の中で生きている人にとっての応援の本になると思います。
この本から僕がもらったメッセージは、「お前が楽しかったらどんな人生だっていいじゃないか、他の人の目なんて気にするなよ」ということです。
特に、”こだまさん”が担任しているクラスで学級崩壊が起きてしまって責任を全部自分で背負ってしまい精神的に病んでしまっているところは印象に残っています。
そこから死ぬことばかり考え始める。
それを紛らわすために他の男性と性行為を繰り返す。それで現実から少しでも目を離すことができる。
しかし、現実に戻ると余計に苦しくなってくる。そんな無限ループが伝わります。
ただ教師を辞めれば解決できる問題なのに、その選択肢が自分の中にはなかった。
この話を読んで、去年起こった電通の自殺の事件を思い出してしまった。
人は目の前のことで精一杯になってしまうと、生きるか死ぬかしか考えられなくなってしまうのだと。
そんなわけない。ぜひそのような状況下になっている人にこの本は届いて欲しい。
「自分なんて価値ない」「子供産めない夫婦なんて」「どうせ社会になんて認められなくても」と考えてしまっている人にはぜひ届いて欲しい。
この本の最後にはこう書かれています。
子を産み、育てることはきっと素晴らしいことなのでしょう。経験した人たちが口を揃えて言うのだから、たぶんそうに違いありません。でも私は、目の前の人がさんざん考え、悩み抜いた末に出した決断を、そう生きようとした決意を、それは違うよなんて軽々しく言いたくはないのです。人に見せていない部分の、育ちや背景全部ひっくるめて、その人の現在があるのだから。それがわかっただけでも、私は生きてきた意味があったと思うのです。そういうことを面と向かって本当は言いたいんです。言いたかったんです。母にも、子育てをしきりに勧めてくるあなたのような人にも。
私の声、届くだろうか。
僕には届きましたよ。
本当に一人一人が満足いく人生を歩み、他の人の人生に口出しせずに全うできる世の中であって欲しい…
映像化するのであれば、高畑充希さんと星野源さんで演じて欲しいです。
本に出てくる好きなフレーズ3選
- 手と口で出す百姓生活
- ちんぽが入るお店
- ジョンソン嘘ツカナい
まあこれら3つは本を読まないと絶対に伝わらないと思います。
本当に素晴らしい本でした…ありがとうございます。
ちんぽは入らなかったかもしれないですが、こだまさんの心の穴にはすっぽりと温かいものが入ってよかったです。
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